【CSR活動報告】公衆衛生勉強会「第6回KAKEHASHI」を東京大学にて実施
株式会社データック(東京都千代田区、代表取締役兼医師 :二宮 英樹、以下:データック)は、2024年6月2日(日)に東京大学にて、公衆衛生勉強会「第6回KAKEHASHI」を開催しましたことをご報告いたします。
今回の勉強会では、公衆衛生分野の世界的権威であるイチロー・カワチ先生をお招きし、「予防疫学におけるエビデンスの社会実装」についてご講演いただきました。
【開催概要】
- 日時: 2024年6月2日(日)
- 場所: 東京大学 本郷地区キャンパス
- テーマ: 「予防疫学におけるエビデンスの社会実装」
- 講師: イチロー・カワチ先生(ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院 教授)
ご講演では、エビデンスを社会に実装するためのアプローチやロビー活動、各ステークホルダーとのコミュニケーションの重要性などについて、イチロー・カワチ先生自身のご経験を交えてお話いただきました。その中で、「エビデンスが政府の政策に反映されるまでは長い時間がかかるけれど、それより前に世論や国民の行動が変わることも多い。そしてその発端となるのは、やはり“エビデンスの蓄積”である。だからこそ粘り強く地道な活動を続けてほしい」という強いメッセージを感じました。イチロー・カワチ先生ご自身の実体験に基づくリアルなお話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
今回の勉強会ではオンラインとオフラインの同時開催という新たな試みを行いましたが、双方を合わせて300名以上の方にご参加いただきました。講演後には懇親会も実施し、公衆衛生に携わる方々の交流の場としても大変有意義な時間になったのではないかと考えております。
【参加者の声】
“イチロー・カワチ先生の「エビデンスは短期的に政策に反映されなくても市民のendogenousな行動変容に寄与しうる」というポジティブなコメントは、ちょうど臨床現場から公衆衛生学の入り口へと立つ私にとって、非常に勇気づけられるものでした。また、求道者のようにエビデンスを発信し続けている姿勢の根底にある研究者・教育者としての矜持にも言及してくださって非常に意義深かったです。”
(一部文面を整えております)
最後になりますが、第6回KAKEHASHIにご参加いただいた皆様、そして開催にご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。今後も「KAKEHASHI」等の活動を通じて、公衆衛生の知見を広めるための活動を続けてまいります。
次回の勉強会については7月の開催を予定しております。詳細が決まり次第お知らせいたします。
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