【CSR活動報告】公衆衛生勉強会「第9回KAKEHASHI」開催
株式会社データック(東京都千代田区、代表取締役兼医師 :二宮 英樹、以下:データック)は、2024年10月18日(金)に公衆衛生勉強会「第9回KAKEHASHI」を開催しましたことをご報告いたします。
今回の勉強会では、東北大学大学院医学系研究科 微生物学分野教授の押谷 仁 先生をお招きし、「感染症危機管理におけるエビデンスの意味と限界」というテーマでご講演いただきました。
【開催概要】
- 日時: 2024年10月18日(金)
- 場所: オンライン(zoom)
- テーマ: 「感染症危機管理におけるエビデンスの意味と限界」
- 講師:押谷 仁 先生(東北大学大学院医学系研究科 微生物学分野教授)
今回のご講演で押谷先生は、2020年初頭に全世界を震撼させたCOVID-19パンデミックの初期における各国の対応や動向について、疫学的視点から詳しく解説されました。パンデミック発生時に研究現場では何が起こっていたのか、また、疫学や公衆衛生を志す方々にとって重要な示唆を含むご経験談が共有され、今後のパンデミック対策への貴重な提言もいただきました。
【参加者の声】
“保健所に入職して現場の状況で経験したことと、押谷先生方がどのように動かれていたかということを照らしてお話を伺って、立体的に物事を見ることができた。正直、都道府県レベルではエビデンスに基づいたデータの収集を行えるような体制を平時に整えるような人材や環境を整えるのは、事務職を動かすために法的な整備が整わないと、行財政改革が叫ばれる中進めるのは困難を極めている。できる限りアカデミズムと協力できる体制を整えるよう内部の信頼を得られるように努力し、次のパンデミックに対して備えていきたいと思う。”
“大変興味深い内容を分かりやすくお話し頂きありがとうございました.日本における感染症対策やワクチン普及において,リアルタイムに利用可能なデータがないことが大きな問題点であることがよく理解できました.また,数理モデルの課題について,人々の行動変容をモデルに組み込むのが難しいというお話しも大変興味深かったです.”
(一部文面を整えております)
最後に、第9回KAKEHASHIにご参加いただいた皆様、そして開催にご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。株式会社データックは、今後も「KAKEHASHI」等の活動を通じて、公衆衛生の知見を広めるための活動を続けてまいります。
次回KAKEHASHI(第10回)は2024年12月12日(木)の開催を予定しております。
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